テヌータ・ディ・トリノーロ | 神の雫.ワイン情報

テヌータ・ディ・トリノーロ

パラッツィ[1999]/テヌータ・ディ・トリノーロ

テヌータ・ディ・トリノーロ TENUTA DI TORINORO

2000年ヴィンテージから、劇的に変化を遂げた、イタリアのスーパータスカン「テヌータ・ディ・トリノーロ」

2001年はおそらく、トリノーロ史上一番高値がつけられるであろうと言われています。
今まで、ボルドーでもあるまいし、出荷の1年も前 からプリムールで買っておかなければならないイタリアワインなんて聞いたことがありませんでした。

しかしこのワインがその 歴史を変えてしまった!

それだけの価値があるのか?2001年はそんなにすごいのか?

トスカーナの誰も目もくれなかったサルテアーノという土地を一躍有名にしたアンドレア・フランケッティ氏は未開だったこの土地を購入した当時を「1980年頃、たまたまサルテアーノを訪れた時、まるで30年前にタイムスリップしたような昔のイタリアの田舎を感じた」と語っています。

そして氏はローマでの都会生活を捨て、1991年ここに移り住みました。

アンドレア氏はワイン造りに関することを全て独学で学んだと言います。当初は2.5haだった畑は5ha、8haと少しずつ増え、醸造技術などは全て独学でボルドーの友人達から学びました。

「サンテミリオンへ行ったら、シュヴァル・ブラン、ヴァランドローなどの友人と朝は朝食から晩は寝る前まで醸造の事、ワインに関する話ばかりしているよ!彼らからよく学んでる。 持つべきは友人関係。」 と氏は語っています。

ブドウ樹を植えるにあたってはフランスの経験豊かな専門チームを呼び寄せ、出来るだけ小さい房、実をつけさせるため、植密度を上げて植樹しました。
ワインはその土地、テロワールの凝縮、表現。もちろん土地だけではなく微気候など色々な要素が関係してきますがそれを表現する為にはこの植密度が大事だといいます。
植密度が低く収穫量を落としてもうまくテロワールの個性を表現できないのです。

氏のこだわりはまだまだ続きます。
化学肥料は土地のバランスが崩れるから使わないけれど、堆肥はきつ過ぎるので、剪定伐採した蔓(つる)を特殊なバクテリアを撒いて早く風化させ、必要な時だけ使用します。

各小区画ごとで葡萄の熟成度、質などが微妙に違うため、小区画で収穫し、そのブドウに合った発酵を、細かく分けて行います。醗酵期間が12~16日と短いのは、非常によく熟しているから、エキスがすぐに出てくるのだそうです。

こうして収穫されるブドウは1本の樹からたったの5房。25hl/haの収穫で、ここからワインになるのはたった15hl!
ボルドーのグラン・ヴァンでも35hl~45hl/haといわれるのでいかに凝縮されているかお分かりいただけるでしょう!

熟成は新樽100%で行われ、木臭を少しでも感じるとコンクリート槽へ移してしまいます。
フランケッティ氏イは全ての樽から常時試飲しているそうです。

こうしてこのサルテアーノの土地に惹かれ、ワインを愛する氏が産み出す究極のイタリアワインが、イタリアワインの歴史を変えてしまったとしても不思議ではないでしょう。

ますます、パワーアップした2001年『テヌータ・ディ・トリノーロ』。今年も限定入荷です。
少量なのでお早めにお買い求めになることをオススメします!


テヌータ・ディ・トリノーロ